スリンダ
スリンダ(ミニピル)―日本初承認、エストロゲン不使用の避妊ピル

スリンダとは…?
・スリンダは黄体ホルモン単剤(ドロスピレノン4mg)で作られた日本初のミニピル
・従来の低用量ピルと違い、エストロゲンを含まず安全性が高い
・喫煙者や40歳以上、高血圧、BMI高めでも使える
スリンダの主な作用
1. 排卵抑制
ドロスピレノン(有効成分)が視床下部・下垂体・卵巣系に作用し、LHサージ(黄体形成ホルモンの急上昇)を抑制します。これにより卵子の成熟・排卵がブロックされ、妊娠の成立を根本から防ぎます。
2. 子宮頸管粘液の変化
黄体ホルモンの働きで頸管粘液が高粘度化し、精子が子宮内に進入しにくくなります。避妊目的だけでなく、感染症リスクも低減可能です。
3. 子宮内膜の菲薄化
子宮内膜を厚くならないように保ち、万が一受精した卵子があっても着床しにくい環境を作り出します。過多月経や子宮内膜症の治療目的でも利用されます。
メリット・選ぶ理由
- 血栓症リスクがほぼゼロ
- 避妊効果が高く、PMS・月経痛もケア
- 授乳中も服用可能
- 母乳成分に影響しないので産後にも安心して使える
- 40歳以上で血栓症リスクが高い方(閉経まで使えます)
- 過去に血栓症となって従来のピルが飲めない方にも安心して使えます。
服用方法・注意事項
- 服用ルール
- 副作用説明
- 注意が必要な人
- 乳がん、血栓症既往、心血管疾患などは必ず医師相談
服用開始タイミング
飲み忘れ時の対処【具体例付き】
- 1錠飲み忘れた場合(24時間以内)
- 飲み忘れから24時間以上経過した場合
Q&A/よくある質問
- 「本当に危険性は少ない?」→静脈血栓症リスクほぼゼロ、他薬との飲み合わせ注意
- 「どんな人が向いてる?」→年齢・体質で低用量ピルNGでも使える、授乳中もOK
- 「保険は使える?」→自費診療のみ
- 「40歳を過ぎて、他のピルを処方できないと言われました」→本剤は血栓症リスクが無いので、閉経まで安心して使えます。過去に血栓症を発症し、従来のピルが中止になった方にも使えます。
- 「月経痛の効果にはどうですか?」→月経痛も従来のピルと同様に大きく緩和されます。月経痛の対応として服用する事も可能です。
- 「1回の診察で何シートまで処方してくれますか」→初めのうちは1シートづつです。慣れてきたら最大6シートまで処方可能(年2回の受診で良いです)です。